「北海道で土地や建物を担保に、早くまとまった資金を借りたい。でも、どこに相談すればいいのか…」
そんな不安や迷いを抱えている方も、きっと多いと思います。
事業資金の準備や借金の整理、相続のことなど、まとまったお金が必要になる場面は、突然訪れるものです。
そんなときこそ、安心して相談できる相手がいることが大切です。

心強い地元銀行で安心サポート
北海道で不動産担保ローンを提供している代表的な地方銀行といえば、「北洋銀行」と「北海道銀行」の2行です。
北洋銀行は道内預金シェア1位を誇る地域トップ銀行で、不動産担保ローン商品として『資産形成・活用ローン「ゆとり」』を用意しています。

ただし、北洋銀行では利用条件として「道内在住・勤務であること」が求められ、パート勤務や年金受給のみの方は利用対象外になるなど審査は厳格です。
その分、返済能力の高い方には低金利で融資を提案してくれる傾向があります。
北海道銀行も同様に、地域密着の総合金融サービスを提供しながら、不動産を担保にしたローンの取り扱いがあります。
両行とも融資上限額は数千万円規模(例えば北洋銀行は上限5,000万円)に設定され、審査には多少時間がかかるものの、金利はおおむね年3~5%台と低めです。

「金利は少しでも低い方がいい」と考える方は、まず地元銀行に当たってみる価値があります。
とはいえ、大手銀行ゆえに審査ハードルは高く、決算内容が芳しくない企業や収入が不安定な個人の場合、融資を見送られることもあります。
「申し込んだけど断られた…」とショックを受けても、それで終わりではありません。

親身な信用金庫・信用組合が頼れる理由
「地域に根差した金融機関に相談したい」と考える方には、北海道各地の信用金庫や信用組合への相談も検討してみて下さい。
北海道には20の信用金庫が存在し、札幌圏の「北海道信用金庫」など各エリアで地元企業・個人を支えています。
また、信用組合では道内最大規模の「北央信用組合」を筆頭に、北海道全域で26店舗のネットワークを展開しています。
こうした地元密着型の金融機関は、融資担当者が顔なじみで親身に話を聞いてくれるケースも多く、「困ったときはお互い様」と柔軟に相談に乗ってくれる温かみがあります。

金利水準も銀行に匹敵する低さで、地元取引先には特別金利を適用してくれる場合もあるでしょう。
さらに、地域事情への精通という強みも見逃せません。
都市部と郊外で地価が大きく異なる北海道では、全国チェーンの画一的な評価よりも、地域に根ざした金融機関の方が不動産の価値を適正に判断してくれる傾向があります。
例えば農業用地や郊外の広大な土地など、一般的には査定が難しい物件でも「○○町なら将来性がある土地だ」と実情を理解した上で柔軟に評価してくれることがあります。

しかし、信用金庫や組合だからといって無条件に審査が甘いわけではありません。
やはり返済の見込みや事業計画は厳しくチェックされ、場合によっては融資を断られる場合もあります。
「地元の○○信用金庫に1200万円の開業資金を申し込んだけど、良い返事をもらえなかった…」という例も実際に存在します。
しかし、そこで落胆する必要はありません。
「地域の金融機関がダメだったなら、次は別の方法を考えよう」という前向きな姿勢が大切です。

柔軟・迅速!ノンバンクの活用術
銀行や信金から断られてしまったり、「とにかくスピード優先で資金を用意したい!」という場合には、ノンバンク系の金融会社が頼れる味方になります。
実のところ、北海道に本社を置くノンバンクは現状ほとんどありません。

例えば、東京に本社を置く「ユニバーサルコーポレーション」は即日審査にも対応する不動産担保ローン業者で、札幌市や函館市など北海道の物件にも多数の融資実績があります。
ノンバンクの最大の強みは、何と言っても審査スピードの速さと柔軟性にあります。
銀行では数週間かかる手続きも、ノンバンクなら最短即日で仮審査回答、融資実行まで数日というケースも珍しくありません。
実際、「最短3日で融資」「最短2営業日で融資可能」などと各社がうたっており、チャンスを逃さないスピード感は大きな魅力です。
例えば「競売物件を落札するのに急いで資金が必要」「複数の借金を一本化する期限が迫っている」といった緊急時、ノンバンクなら土日でもオンライン相談を受け付けて即動いてくれるところもあります。

担保不動産の権利関係が少し複雑だったり、既に他の抵当権がついている場合でも、ノンバンクなら「2番抵当でも可」「共有名義でも可」といった具合に融資してくれる場合があります。
実際、既存ローン残債があっても物件の残存価値や事業計画次第では追加融資を受けられるケースも多く、眠っている不動産を動かす手段として心強いです。
もちろん、金利や諸費用は銀行系より高めになる傾向は否めません。
無担保ローンより低金利とはいえ、不動産担保ローンでも貸金業者では上限年15%ほどの実質年利に達するケースがあります。
審査が通りやすいからといって油断せず、借入前に総支払利息も計算した上で返済計画を立てましょう。
それでも「金利より今は資金調達が最優先」という状況なら、ノンバンクの活用は十分に合理的です。
